スロバキアの名建築 Zelená Žaba(ゼレナ・ジャバ)|NOVESTA 2021SS撮影地

スロバキア西部の温泉街トレンチアンスケ・テプリツェ(Trenčianske Teplice)。街を見下ろす森の中に、「緑のカエル」を意味する水泳場Zelená Žaba(ゼレナ・ジャバ)があります。

NOVESTAは2021年春夏シーズンのビジュアルをこの場所で撮影しました。スロバキアの自然、建築、デザインが一体となったロケーションです。

スロバキアの名建築「Zelená Žaba」

Zelená Žabaは、チェコではなく現在のスロバキアにあります。1930年代、温泉街の南向きの斜面を生かし、街の上に新しい休養の場をつくる計画から誕生しました。

施設は森の中の高い位置にあり、谷底から温泉水を汲み上げる構造です。メインプールは33.3メートル×12メートル。建築と地形を切り離さず、周囲の自然に組み込んだ設計が高く評価されています。

1937年に誕生した機能主義建築

設計を手がけたのは、ブルノを拠点に活躍したチェコの建築家Bohuslav Fuchs(ボフスラフ・フクス)です。1935年から1937年にかけて計画され、1936年から1937年に建設。1937年5月16日に開業しました。

白い壁、細い柱、連続するバルコニー、弧を描く階段。用途に必要な要素を明快に組み立てながら、赤や水色を加えた色彩が機能主義建築に軽やかな表情を与えています。

Zelená Žabaのバルコニーと赤い柱、弧を描く階段

自然と建築が一体になる場所

Fuchsは、森と斜面を排除して建物を置くのではなく、地形に沿って建築を展開しました。水平に伸びる屋根やテラスの線に、螺旋状の階段や円柱の曲線が重なります。

建築のすぐ背後には木々と岩肌が迫り、日差しや緑の見え方も移動につれて変化します。人工物でありながら、森の中で過ごす感覚を失わないことがこの場所の大きな魅力です。

Zelená Žabaの螺旋状の階段と赤い円柱のディテール

15年の閉鎖から2015年の再開へ

Zelená Žabaは2000年ごろから15年間、閉鎖と荒廃の時期を過ごしました。その後、建築的な特徴を受け継ぐ改修が行われ、2015年8月1日に再開しました。現在もプール、ウェルネス、レストランなどを備えた施設として使われています。

建築の現在の利用情報はZelená Žaba公式サイト、建築史と設計データはスロバキア近代建築登録で確認できます。

NOVESTA 2021SSの撮影地

NOVESTAのスニーカーとZelená Žabaには、スロバキアで生まれ、長い時間を経ても使われ続けるという共通点があります。色彩、素材、構造の細部まで感じられる建築空間は、2021SSコレクションの背景となりました。

NOVESTAのビジュアルはNOVESTA VISUAL、スロバキアの文化・建築・暮らしに関する記事はSLOVAKIAカテゴリーからご覧いただけます。

最新の記事

2026SS COLLECTION – PICKED ITEM

2026 コレクション